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瘢痕(傷跡)・肥厚性瘢痕・ケロイド

scar・hypertrophic scar・keloid
擦り傷や切り傷などの外傷ややけど(熱傷)、またニキビや手術による傷が治ると、傷跡が残ることがあります。一般的に深い傷ほど目立つ傷跡となり、整容的に問題となります。浅い傷でも面積が広いとやはり目立つ傷跡になる場合があります。傷跡と一言でいっても、いくつかの種類があります。

瘢痕(傷跡)

傷は炎症とともに治っていきますので、最初は赤くて痛い傷が、時間が経つにつれ肌色〜白色に近づいていくのが普通の経過で、このようにして残った傷跡を「成熟瘢痕」といいます。

肥厚性瘢痕

傷ができてからしばらくの間、傷が赤くみみずばれのように盛り上がることがあります。これを「肥厚性瘢痕」といいます。深い傷は肥厚性瘢痕となることが多いですし、傷が関節や首など、体が動くと引っ張られる場所にできると、肥厚性瘢痕になりやすいと言えます。胸やお腹の手術後の傷跡は、肥厚性瘢痕になりやすいことが知られています。関節が動くたびに傷が引っ張られ、その都度炎症がおこり、なかなか炎症が引きません。完全に炎症が引くまで、1年から5年くらいかかることもあります。

ケロイド

ケロイドは皮膚の深いところにある真皮という部分で炎症が続いてしまうことにより生じる疾患です。本来、きずを治すために必要な炎症が過剰に続いてしまうため、血管ができて赤く見え、膠原線維(コラーゲン)ができて盛り上がります。ケロイドの発症には「ケロイド体質」が大きく、遺伝することもあり、その原因などは様々です。

瘢痕拘縮

肥厚性瘢痕やケロイドを治療しないで放っておいた場合、徐々に線維がたまっていって硬くなり、関節などで引きつれを起こすことがあります。これを「瘢痕拘縮」といいます。瘢痕拘縮を生じてしまうと、柔らかくなるまでに相当な時間がかかりますので、手術の適応となります。

治療

内服薬・ステロイド注射・圧迫療法・手術療法などの治療法があります。症状に応じて適した治療を選択いたします。
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